どこで眠るか
小動物の場合、成熟して老齢になるまで生きていたければ、起きている時間が短ければ短いほどよいのです。
睡眠はたいへん危険な状態だ、とよく言われます。
無意識でいると、危険が忍び寄っても気づかないからです。
でもどこででも寝てしまうというなら、そうかも知れませんが、じつはそうではありません。
ヒトも動物もどこで寝るかに最大の関心を払います。
人であればベッドや布団で、動物であれば巣穴やベッドの代わりになるものを作ってそこで寝ます。
睡眠本能は行動に影響を与えて、可能なかぎり最も安全な場所を求めさせ、どの面から迫る危険も最小になるよう取り計らうのです。
多くの鳥は、高い岩棚だの近づきにくい枝の上で眠ります。
ネズミやウサギは穴の中に退きます。
キツネは巣穴に引きこもります。
集団生活をする動物は群れをつくります。
カバは水の中に潜ります。
ゴリラや大型ネコ類のように恐いもの知らずの動物だけが、ときに丸見えの場所で眠ります。
それ以外の動物については、睡眠は潜伏、隠蔽、安全の時間であって、危険のある時ではないのです。
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