日本の建築を見直そう 7
横浜三渓園に現存する、「聴秋閣」。
この建物の前身は、元和9年(1623)に佐久間将監が二条城内に建てたといわれる閣です。
上の間は、四半敷きに四角い板が敷かれた合を含んでいます。
そのために、腰板付きの障子と欄間が入口にとられます。
欄間の桟は、外側が斜め二本の交叉型で内側が二本の十字型。
正面四尺五寸の床の間は、手斧仕上げの権の畳床で糸面の角柱を床柱とし、床張付が葵のある唐紙です。
付書院は、室内側に食い込んでおり、外側で平書院のようなおさまりになります。
天井は、平縁で板目の天井板が使われています。
そして長押は、角長押。
小壁は、僅かに色の付いた仕上げで次の間との聞に欄間がありません。
上の間と次の間の境の襖は、一間二枚の引達いで葵で栗型の引手になっています。
こうした模様と栗型の引手は、繰り返し他の襖にも使われています。