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2010年08月 アーカイブ

日本の建築を見直そう 3

桂離宮の柱は、面を取った角柱です。


通常、貼付壁や襖障子に、障壁画を描きます。


これに対して、土庇を設けたり、色土壁、様々な意匠の勾欄を設け、欄間、・釘隠・引手の意匠にこるのです。


木部には色付を施し、面皮の柱や長押(長押はつけないことが多い)を用います。


数寄屋風の書院が、武家住宅や院御所・摂関係住宅につくられています。


そのような書院は、最も表の対面の場につくられることはなく、表の書院につづいてつくられ、茶などの会に使われたりしています。


典型的なのは京都の曼殊院の小書院で、曼殊院では、大書院にも数寄屋風の意匠が取り入れられています。


そして、この書院の数寄屋風の意匠は広く拡まり、農村では庄屋など村役人の家の書院などにも用いられるようになりました。


また、遊興の場にも影響を及ぼし、京の遊廓島原の角屋や、文政年間に整備された金沢の東の廓のお茶屋などにその例をみることができます。

日本の建築を見直そう 4

数寄屋風の意匠は、多少の誤解もありますが、日本人の好むところとなり、現代における和風住宅を構成する最も重要な意匠となっています。


昭和このかたの大都会のサラリーマン住宅においては、例え洋風であっても、その底流に流れているのは数寄屋風の意匠でした。


ごく最近では、住宅以外の様々な建物等でも、その基本には数寄屋風の意匠があると考えないと理解できないでしょう。


桂離宮の書院群については前回語りました。


しかし、数寄屋風を二間つづきの座敷という視点でとらえるためには、桂離宮の建物の時代毎のきわだった変化のあらましを再度辿ってみる必要があります。


その増築の過程は、元和元年(1615)からの古書院、寛永18年(1641)から増築された中書院、後水尾上皇の御幸を迎えるための万治三年(1660)以後に建てられた新御殿の三期に分けられます。


このそれぞれ20年前後の間に三つの殿舎の一の間と二の間の欄間のある境は、どのような変遷をとげたのでしょうか。

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